2017/03/30
株式と債券の比率は投資期間をもとに決めるということがわかりました。
では、国内の資産と海外の資産の比率はどうすればよいでしょうか?
これも、この割合にすれば正解、ということはありませんが、当サイトでは、
各国や地域の経済規模、資本市場(株式時価総額)の規模に準じた割合にしておけば大きな間違いはない、
と考えています。
理由
株式の配当や値上がり(企業価値の向上)や債券の利息の裏側にはお金のやり取り(貸し借り)を伴う経済活動があるはずなので、大体その規模に合わせておけば世界中の主に企業の経済活動の恩恵をまんべんなく得られるはずだ、という考え方です。
下記の表は2016年の各国(地域)のGDP比を表しています。
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2011/2011honbun/html/i1110000.html(経済産業省のデータを抜粋)
先進国 | 59% |
新興国 | 41% |
他新興国 | 18% |
中国 | 12% |
インド | 3% |
ロシア | 4% |
ブラジル | 4% |
他先進国 | 21% |
韓国 | 2% |
ドイツ | 4% |
英国 | 4% |
日本 | 7% |
米国 | 21% |
投資期間が10年以上あり、しかも積立なので、株式100%にしたとしましょう。
先進国株式ファンド:60%
新興国株式ファンド:40%
という組み合わせにします。
先進国株式ファンドに日本株式が含まれていないケースが多いので、
日本株式ファンド:5%
先進国株式ファンド:55%
新興国株式ファンド:40%
という組み合わせにすると良いと思います。
これを出発地点にして、ご自身のお好みがあれば、それを加味した配分にしてはいかがでしょうか?
例えば、
世界に占める新興国の経済規模が大きいのはわかるけど、やはりアメリカを中心とした先進国の経済成長を期待したい、とか
その反対に、
今後はますます新興国の比率が高くなるはずだから先回りして新興国の割合を大きくしておこう、
といった形です。
長期の資産運用でその成果を決めるといわれている資産配分についてはこのように考えてはいかがでしょうか?