資産運用ガイド

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バランスファンドを複数購入するのは?

time 2017/02/26

お客様のところで保有している投資信託についての意見を求められることがあります。よくあるのは、同じ種類の投資信託を複数お持ちのケースです。

例えばバランスファンド、

A証券から株式60%のバランスファンド、B銀行から株式40%のバランスふぁなんど、C証券では、株式20%のラップ(SMA)、というようなことがよくあります。

長期の資産運用では、ご自身の投資期間やリスク許容度(選好度)に合うように、株式、債券、不動産、などの各資産を組合せグローバル分散投資を行います。

バランスファンドやラップ・SMAは、これを手軽に手間をかけずにできる、というのがメリットのはずですが、

上記の例だと、一体何をしたいのかわかりませんよね。

株式60%、40%、20%のバランスファンドやラップ・SMAを仮に1000万円づつ購入しているのであれば、全体としては株式比率が40%の商品を3000万円購入しているのと同じです。一般には複数のバランスファンドを購入するのはあまり意味がないとおもいます。

 

複数のバランスファンドを購入しているお客様に理由を聞いてみると

一つの商品に大きな金額を投資するのはリスクがあるように思う。分散するのが良いと聞くので複数の商品にしている、とお考えになっていることが多いようです。

投資信託そのものがすでに分散投資、とくにバランスファンドは複数の種類の資産に分散されているのでその心配はありません。

別の理由としては、その時その時に金融機関が勧めてきたから、ということも多いようです。

これからは、勧められたものを買うか、買わないか、検討するのではなく、ご自身の投資方針(資産配分、資産配分ごとの商品選択、など)を決めて、金融機関には、それに合ったものを見つけてもらう、というようなスタンスが必要になるのではないでしょうか?

ダイエットをしているときにレストランに行ったら、ご飯は少なめに、といったオーダーをするのと同様の対応を金融機関に対してもできるようになることが大切です。