資産運用ガイド

確定拠出年金、ideco、投資信託、資産運用のアドバイザー

バランスファンド 特徴とメリットデメリット

time 2017/02/22

バランスファンドは一つの商品に複数の資産(株式、債券、リートなど)が含まれている投資信託です。食事で言えば定食のようなイメージでしょうか。〇〇定食、と頼めば、主菜、副菜、汁物、ごはん、漬物、などがすべてついてきます。

メリット(1) 商品選択の手間が省ける
資産運用で大切なのは、株式、債券、リートなどの各アセットクラス(資産の種類)をどのような配分で組み合わせるかです。これを自分で考え商品を選ぶ手間を省いてくれます。決めなければいけないのは、大体の株式の割合だけになります。

株式70%定食、50%定食、30%定食などからあなたの年齢や投資可能期間によって選ぶだけです。

メリット(2) リバランス不要
例えば、定食で無く株式ファンドと債券ファンドの2つを50%づつ購入したとしましょう。1年経過後、株式が大きく値上がりして結果として株式の割合が60%、債券の割合が40%になったとしましょう。自分はなにもしなかったのですが、結果として株式の割合が大きくなり、想定したよりも値動きが大きなかたまりになりましたね。このような場合、やはり自分の運用期間などを考慮すると50%づつが好ましい、ということであれば、値上がりした株式の一部を売却し、値上がりしていない債券に振り向け、50%づつに戻す、ということをします。

これをバランスをもとに戻す、という意味でリバランスと言います。

バランスファンドの場合は、定食ですから、あなたは何もしなくても常にもともと決めた配分になるようにしてくれます。確定拠出年金の場合は購入手数料や売却益に対する税金がかかりませんが、一般・特定口座でこのようなリバランスをすると手数料や税金などのコストがかかりますが、バランスファンドではこれらすべてをファンドの手数料の中で行います。

デメリットはメリットの裏返しになります。

デメリット(1)
バランスファンドでは、複数のファンドを一つの商品で購入しています。従って組み入れられている各ファンドはすべてそのバランスファンドを運用している運用会社が決めることになります。日本株はA社の商品、外国株はB社、のように自分の好みで選ぶことができません。

デメリット(2)
自分が考える資産配分ができない。例えば、分散投資をするのだが外国株式の割合を多くしたい、とか、値下がりした時には債券を0%にして100%株式にしたい、というようなことはできません。

手間の部分、好みや機動性を反映する部分をメリットとみるかデメリットとみるかによって選択肢が異なってきそうですね。

うちの会社でも確定拠出年金をやるらしい、よくわからないし興味もあまりない、とにかくあまり手間はかけたくない、という方はバランスファンド。

この機会に資産運用を身に着けたい、という方はオリジナルの組み合わせ、を選ぶのが良いのではないでしょうか?